ビューティー資格ナビ> 特集記事> 知ってる?今美容業界が注目の美ンバウンドとは
「美ンバウンド」という言葉を知っていますか?
「美容」と「インバウンド」を組み合わせた造語で、リクルートホールディングスが2015年の年末にトレンドのキーワードとして発表した言葉です。インバウンドとは「外国人が日本へ旅行すること」で、美容室やエステ、ネイルなどの美容サロンに訪日外国人が来店することを「美ンバウンド」という言葉で表しています。
「美ンバウンド」は予想通り需要が拡大、美容業界で大注目されています。その背景と今後の見通しをご紹介したいと思います。
目次
・観光地は外国人観光客でいっぱい
・「美容で憧れる国」は日本が堂々1位!
・「おもてなし」文化に感激する外国人
・美ンバウンドでこれからどうなる?日本の美容業界
11月2日の日本政府観光局の報道発表で、2016年1月から10月末までの訪日外国人が2005万人に達したと報告されました。外国人観光客の数はすでに昨年1年間を越え過去最高。実際、ちょっとした観光地へ行くと、外国人観光客が日本人よりも多い! なんて経験をした人もいるのでは? 日本はいま、外国人観光客にとって、とてもアツい国なのです。
少し前までは「爆買い」に走っていた外国人観光客ですが、最近は傾向が変わってきています。リピート客が増えていることもあり「モノ消費」から日本ならではの習慣や文化を体験できる「コト消費」へとシフトしているのです。その中で人気を集めているのが美容系の体験です。
来日経験がある中国、台湾、韓国、香港の女性に「美容に関して憧れる国」を聞いたところ、美容大国の韓国を抑えて1位になったのはなんと日本で、64%の人に選ばれました。以下、韓国(57%)、フランス(26%)、アメリカ(17%)と続きます。
では、どんな理由で日本の美容が選ばれたのでしょうか? 回答では「化粧品・美容品ブランドが素敵だから」「品質がよさそうに見えるから」「美容の技術が進んでいるから」などが上位となり、メイド・イン・ジャパンへの信頼が美容分野にも良い影響を与えていることが伺えます。そして日本の美容に憧れを持つアジアの観光客は、最近では日本の化粧品などの商品を購入するだけでなく、美容系のお店に足を運ぶようになってきているのです。
アジアの国の若い女性は日本のファッション雑誌もよく読んでいるので、日本の「カワイイ」文化に魅力を感じています。そこで注目されているのが美容関連サービスです。「日本のモデルさんみたいにカワイイ髪型になりたい!」「可愛いネイルをしてみたい!」という女性が美容サロンを訪れています。
そして実際に美容サロンへ行って感激するのは、その繊細な技術や清潔感はもちろんですが、それだけではありません。ひざまずいて話を聞いてくれたり、ホットタオルを当ててくれたり、マッサージをしてくれたりという細やかな「おもてなし」に感激するのです。今やサロンに通うために定期的に日本を訪れる外国人観光客もいるほどです。
中国、台湾、韓国、香港の女性を対象に「日本の美容サロンに行ってみたいか」を調査したところ、半数以上が行ってみたいと回答。「コト消費」をしたい外国人の視線が、美容業界に向けられているのがよくわかります。エステサロンやネイルサロン、ヘアサロンでは、外国人向けのプロモーションに力を入れるお店も続々登場。今後はますます多くの外国人観光客が訪れるようになり、美容サロンの需要は高まっていくでしょう。
いかがでしたか? 「美ンバウンド」需要で美容業界はいま、とてもアツいのです! 実際、日本の美容業界の技術やセンス、おもてなしは世界にも誇れるもの。異国の人に喜んでもらえることは、とても素敵なことですね。
美容業界の仕事は、いまやお客様を望むスタイルにしたり癒したりするだけではないのです。外国の方々に日本の良さを伝える場のひとつでもあるのです。
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※記事の調査結果はホットペーパービューティーアカデミーによります