ビューティー資格ナビ> メイクガイド> ニューヨークメイクアップアカデミー 講師インタビュー
メイクアップ講師として活躍されているニューヨークメイクアップアカデミーの秋山貴和子先生にお話を伺いました。
サロン経営やIBF直轄校でメイクの講師、あとはヘアメイク事務所を持っています。事務所関係の仕事では主にスチ-ル撮影ですね。
もともと、私は舞台の仕事をしたいとずっと思っていました。高校時代にもずっと劇団の養成所に通っていたのです。ただ、両親や周りからの反対やアドバイスがあり、私はメイクも好きだったものですから、こちらの道に進みました。でも本当にやりたいことはやっぱり舞台に立つことだったもので、それを諦めて別のことを始めるというのは、相当な決心でした。ですから、そういう決心をしたからには、絶対に成し遂げなければいけないだろうなんて思って、頑固にメイクの勉強を続けていました。
美容室に配属になったのですが、色々やりたいこともあり体調も崩したりで、途中で辞めてしまいました。その後は専門学校の講師をしてファッションショ-やCDジャケットをはじめとしたスチ-ルのお仕事をさせていただきました。スチ-ルはとても勉強になりました。静止画というのは、ほんのわずかな狂いまで見られますから、眉やアイラインの描き方にしても、すごく繊細な技術が必要だということがよく分かりました。ですからスチ-ルの仕事をやってきてよかったと思います。雑誌でもポスタ-でも、実際にはいくらでもコンピュ-タ-で修正ができますが、「秋山さんの仕事は本当に修整が少なくていい」などと、言っていただけると、そういうことが後々の評価につながっていくと思います。
IBF関連の色々なセミナ-の他にも、IBF直轄校のニュ-ヨ-クメイクアップアカデミ-での授業を担当しています。生徒さんをたくさん見てきましたが、資格を取るための講座ですからみなさん真剣です。高校を出たばかりの方から、40代・50代の男性の方までいらっしゃいますし、転職をかけて勉強しているという30代の方もいらっしゃいます。10代や20代前半の方でも本当にメイクが好きで勉強している受講生が多いので、他に比べて熱意は負けていないと思います。また、受講生には男性の方が通学コ-スにも通信コ-スにも在籍していらっしゃいます。男性も女性も関係ありません。美容が好きで追求する気持ちがあればよいのです。
そうですね。お年寄りにメイクをしてさしあげると段々とニコニコしてきて、表情がとても良くなって、綺麗にもなります。そういうことを間近に見ていると、やっぱり年をとっても女性なんだなと思います。マニキュアをしてあげると「綺麗だね」って見つめますし、口紅を差してあげるとそれだけでニッコリしますよ。そういうプラスの面はすごくありますね。これからメイクにおいても、気持ちに与える影響がもっと重要視されてくるのではないでしょうか。メイクというと、どうしても華やかな世界ばかりがクロ-ズアップされますが、メイクを必要としている人は、世の中にたくさんいらっしゃると思います。
少しでもメイクの勉強をやりたいと思ったときには、まずやってみることです。やっぱり、あの時やっておけばよかったという思いのほうが、後々残るものだと思います。ただ、何かを始めれば時間もお金もかかりますから、一番良い勉強方法を選択されるといいですよね。メイクアップア-ティストに必要なものは、とよく質問されるのですが、人に対する思いやりの気持ち・美を追求する心・忍耐力でしょうか。好きなことを仕事にするということは、とっても素敵なことです。みなさん頑張ってください。