ビューティー資格ナビ> ネイルガイド> ネイルの資格がなくてもネイリストになれるの?
いまや、ネイリストは子供も憧れる美の仕事。子育てがひと段落した主婦や、別の仕事をしているけれどネイリストの夢を諦めたくない人、趣味を仕事へつなげたい人に人気です。
そんな人たちがよく口にする疑問が「資格がないとネイリストにはなれないの?」といったもの。確かに気になる点ですよね。
ネイリストとして働くのに、ネイルの資格は必須ではありません。美容師のように、働く上で取得必須となる免許・資格が存在しないため、何も資格を持っていない人がネイリストとして働くのも、サロンを開業するのも、法律的には問題ないのです。
技術に自信がある人、独自の人脈を持つ人、資金に余裕のある人、企業などの後ろ盾がなくても大丈夫な人なら、資格なしでもネイリストとして活躍できる可能性はあるでしょう。
ですが、実際にネイリストとして働くのであれば、資格は取得しておくことをおすすめします。
ネイリスト募集の求人を見ると、多くのネイルサロンでJNECネイリスト技能検定やJNAジェルネイル技能検定などの資格取得を条件としています。これらは国家資格ではありませんが、ネイリスト業界では知っていて当然・取得していて当たり前となりつつある資格です。
JNECネイリスト技能検定が制定されたのは1997年、ネイルサロンが増え始め、世間でもネイリストの存在が周知されるようになった頃でした。この時代のネイリストは国内に明確な検定資格がなかったため、「ネイルサロンの下積みとして技術を磨く」「ネイルスクールで勉強する」といった流れを経てからプロになるのが一般的でした。海外のネイル資格を取得している人は稀で、技術やサービスはネイルサロンごとに大きな差がある状況でした。
国内で資格が運用され始めると、それまでプロネイリストとして働いていた人たちの多くも、自分の知識や技術を確認する意味で試験へ挑戦するようになりました。ネイルサロン側も「ネイリストの知識・技術の統一」「サービスの質を一定に保つ」など、経営方針にネイルの資格を交え、現在では資格保有者を基準とする企業が大多数を占めます。
その後、ジェルネイルの流行から正しい知識と技術の必要性が生じ、JNAジェルネイル技能検定が発足するなど、ネイリスト業界では急速に資格の有用性が浸透しました。
ネイル資格の効果が広がると同時に、無資格のネイリストが問題視されるようになりました。独学の延長線上で身に付けた知識・技術には、誤った情報が多く含まれていることもあります。
中にはネイル道具を間違った方法で使用し、お客様に怪我をさせてしまうことも。店の信用問題にもなりかねないため、こうした問題を危惧して、多くのネイルサロンでは資格取得者を求人対象としているのです。その他にも、安全なネイルオフの方法や、ネイル後の爪のケア、アレルギーへの対処方法など、お客様に説明する必要もあることから、やはり一定基準の知識を持つ人を企業は求めています。
ネイルサロンに勤めるのではなく、個人でネイルサロンを開業したい人にも、やはり資格取得をおすすめします。
自分自身に当てはめて考えてみましょう。もし、個人経営のネイルサロンへ行くとして、無資格のネイリストに自分の爪を預けられるでしょうか? 知り合いであればまだしも、見ず知らずの他人、それも技術や知識の裏付けがわからない人へ任せるのは、不安な気持ちになりませんか?
ネイルの資格は、合格したことを証明するディプロマ(合格証書)が合格者へ授与されます。働いているネイリストたちが一定の資格を満たしているとして、このディプロマを店内に掲示しているネイルサロンも少なくありません。ネイルサロンを利用するお客様も、掲示されたディプロマを見ることで、安心してネイリストへ爪を預けられるのです。
ネイルの資格を取得するといっても、独学での取得は非現実的です。まずはスクールを検討し、資料を請求してみましょう。資格ごとの特徴や勉強範囲などが丁寧に解説されている他、講座ごとの特性、資格取得者の体験談を知ることができます。
資料だけでは「まだイメージがわかない」「必要な資格がどれかわからない」という人は、スクールごとに開催されている無料の体験入学を利用しましょう。実際の授業の雰囲気や、受講生の様子、講師の教え方などを知ることで、スクールに通う自分が想像できるはずです。
手軽に利用できるネイルサロンが増え、今後もネイリストの需要は絶えないことでしょう。将来、一流のネイリストとして活躍するためにも、資格について勉強しながら、多くの人から信頼される知識と技術を身に付けてみませんか?