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ネイリストの将来性に不安!? ポストコロナ時代に役立つ5つのスキル

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ネイリストの将来に不安を覚えている人へ

2018年、イギリスのマイケル・A・オズボーン准教授が『雇用の未来―コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文を発表し、「10年後になくなる職業」の中に「ネイリスト」を上げました。
さらに、コロナウィルス感染症の影響により、ネイル業界もまた大きな経済的打撃を受けています。感染リスクや経済的な理由から、これまではネイルサロンに通っていた人も、「生活できないわけではないし、コロナ禍が落ち着くまでおしゃれは我慢しよう」と二の足を踏んでしまいがちです。

このような世の中の動きを受けて、もともとネイリストになりたい! と考えていた人も、「今からネイルの勉強をして大丈夫かな?」と悩んでいるのではないでしょうか。
しかし、自分で出来るヘアカラーを美容院で行う人が一定数いるように、ネイルもまたこれから多くの人々に求められ続けると推測されます
今回はなぜこのような結論に至ったのか、その理由をネイリストの将来性という観点から探っていきたいと思います。

ネイル業界をとりまく現状について

ネイリストという仕事がなくなるかもしれない、と語られた背景として、おおよそ次の4つの問題点が上げられます。

1)ネイルサロンの倒産が相次いで起きている

帝国データバンクの調べによると、2020年1月から11月までの間に倒産したネイルサロンの数は19件となり、過去最多記録を更新しています。
このコロナ禍が到来するまでの数年間、省スペースかつ低資金で開業できるというメリットから、ネイルサロンの自宅開業が急増していました。こうした小規模なネイルサロンが、経営継続の目途が立たずに倒産してしまうという事例が目立っているようです。

参考)PR TIMES 「ネイルサロンの倒産が増加、過去最多を更新 店舗急増で競争激化、コロナ禍の直撃が追い打ち」

2)セルフネイルブーム

ネイルの持ちがよく、丈夫であることから数年前から人気を集めているジェルネイル。マニキュアとは違い、もともとはネイルサロンのみで行うという考え方が主流でした。
しかし、ジェル硬化に使うUVライトや、ネイルケア用品が安価で手に入るようになると、状況が一変。手軽に行えるセルフジェルネイルのブームが到来したのです。
このセルフネイルブームにより、人々は必ずしもネイルサロンに通う必要がなくなり、ネイルサロンを利用する顧客が減少しました。
ヘアカットなどとは違い、万が一失敗してもあまり目立たない、という点も、セルフネイルブームの一助となっているのでしょう。

3)ネイル技術の革新

さらに、3Dプリンターで個別のネイルチップを作成したり、爪に直接ネイルデザインを印刷する、プリント式のネイルマシンなども登場しました。
ネイルマシンを使えば、デザインを印刷するまでにかかる所要時間はわずか20秒程度。素早く手軽にできるというメリットから今なお注目を浴びています。
そのいっぽうで、トップコートを塗るなどの繊細な作業は手作業で行わなければなりません。安全面などから鑑みても、ネイルマシンの登場がネイリストの減少に直接影響するかどうかは、まだはっきりとはわかっていません

4)客層の変化

コロナウィルス感染症の影響により、テレワークで働く女性が増えました。今後は働く女性をターゲットにした、オフィスネイルの需要が落ち込む可能性があると言われています。
いっぽう、ウェディングサロンなどにおけるドレッシーなネイルは、今後も残ってゆく可能性が高いため、直近でネイリストの需要がゼロになる事態は考えにくいでしょう。

ネイリストの将来はどうなる?

コロナウィルスの影響によって、人々の価値観は10年進んだとも言われています。 絶対に安泰だと思われていた大企業が経営難に陥ったことで、 信頼できるのは自分のスキルのみ、と資格取得を目指し始めた人もいるのではないでしょうか。
もし万が一、この先のネイル業界で同様の動きが起こるのだとすれば、ブランド力の高いネイルサロンよりも、確かな実力を持つ個人のネイリストが脚光を浴びる可能性が高まっていきます。

また、多くの人々が経済的な困難に陥ったことにより、お金に対する価値観もシビアになっています。
同じ金額を支払うなら、ロケーションの良いレストランで食事をするより、心から美味しいと感じる料理を食べたほうが良い、と考える人の方が多くなってゆくでしょう。
このように、人々の関心は曖昧な組織から優秀な個人へ、ブランド的な価値から精神的な価値(満足度)へ移行してゆくことが予想されています。

さらに活躍するために! 次世代ネイリストが持っていると役立つ5つのスキル

それでは、これからネイリストとして活躍していくためには、どんな力を身に付けると良いのでしょうか。これからネイリストを目指す人が、ぜひチェックしておきたいスキルをまとめました。

1)SNSを活用してPRする

今はファッション誌を読むよりも、インスタグラムなどのSNSや、Youtubeなどの動画サイトを通じて、ファッションの最先端を知る若者が増えています。そのため、インターネットを通じて作品の質を認められたネイリストのもとに、顧客が集まってくる時代になることが予想されます。
肩書きにとわられず、誰もが有名ネイリストになれる可能性を秘めていると言えるでしょう。

2)時代の変化に柔軟に対応する

ものの価値観はもちろん、爆発的な流行が幾度となく起こる変化の激しい時代です。あまり同じやり方ばかりに固執していると、世の中の流れに取り残されてしまう可能性があります。
常にネイルの最新トレンドを追い続け、新しい施術方法や広告にもアンテナを張り続けることによって、流行の最先端を歩む若い女性たちをリードすることができるでしょう。

3)トータルにオシャレをサポートする

個人の力が重要になってくる次の時代では、ネイルの知識のみに特化するよりも、さまざまな領域にマルチに対応できる人の方が強みを発揮しやすくなります。ネイルの勉強だけでなく、ブライダルやヘアメイクなど、プラスアルファの知識を学んでおくことによって、幅広い場所で活躍できるようになります。

4)顧客とコミュニケーションをとり良好な関係性を築く

ネイルサロンを利用する顧客の中には、ネイリストとのコミュニケーションの時間を大切に思っている人も多いようです。皆さんの中にも、「あのネイリストさんと話をすると心が軽くなるから、毎月でも通いたくなる」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。
精神的な価値観が高まる次の時代は、まさにこうしたお金に換算できない時間が重要です。
何かと悩みの多い昨今、仕事先の同僚や家族ではなく、毎月顔を合わせるネイリストにしか打ち明けられない悩みもあるでしょう。お客様にとって唯一無二の存在になること、精神的な支えになることもネイリストの重要なスキルになるようです。

5)安全への正しい知識をもつ

指先の皮膚というデリケートな場所に施術を行うネイリスト。衛生面はもちろんのこと、今後は感染対策も万全に整えた状態で対応しなければなりません
換気や器具の消毒など、安全にネイルを施すうえで欠かせない知識を、一通り身に付けておくことが大切です。

まとめ

確かにこの先のネイルサロン業界は、最盛期の頃と比べるとやや規模が縮小してしまうかもしれません。
しかし、「大切な日は特別なネイルをしたい」という気持ちは、どんな状況下においても失われることはないでしょう。

ネイル道具の進歩によってセルフネイルが流行すれば、ネイルに興味を持つ人が増え、再びネイルサロンが増えてゆくかもしれません。
セルフネイルの技術は、決して一朝一夕に身につくものではありません。セルフネイルをすればするほど、「やはりプロの技術はすごいな」と感じる人が多くなり、必然的にプロのネイリストへの需要が高まります。
そうなれば、手軽にさっと完成するプリントネイルは普段使いに、特別な日には人の手による手作りのネイルを、という風に使い分けられるようになるため、ネイルサロンはこれからも多くの人々に求められ続けられるのではないでしょうか。

世の中には、たとえ高いお金を払ったとしても、満足感が得られるものを選びたいという意識が高まっていきます。
確かな技術力とサービス精神を持っていれば、これからのネイルサロン業界にもまだまだ希望はあると言えそうです

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