ビューティー資格ナビ> 食育・料理ガイド> 「食」に関する資格、何が違う?
日々の暮らしにおいてはもちろんのこと、学校や医療をはじめとするさまざまな方面において、高い関心を集めている『食』と『健康』の問題。こうした世の中の流れを受けて、人々が健康的な生活を送るために、食に関する正しい知識を育む『食育』の需要も顕著となり、主婦層を中心に専門的に学ぶ人が急増しています。
こうした食育資格は、複数の一般社団法人などが認定する民間資格です。どの資格も食に関する専門的な知識やスキルを証明するものですが、数多くある資格の中で、果たして自分に適した資格はどれなのか、迷ってしまう人も多いことでしょう。
そこで、今回は10を超える食育資格の中から、主要な資格をピックアップし、それぞれの特徴をレベル別に分類してご紹介します。あなたの目的に合った食育資格探しに、ぜひお役立てください。
資格名 | 資格認定団体 | 受験料の目安 | |
---|---|---|---|
初級 | 食育アドバイザー | 一般財団法人日本能力開発推進協会 | 約50,000円 |
食育インストラクター | NPO日本食育インストラクター協会 | 約50,000円 | |
フードアナリスト | 一般社団法人日本フードアナリスト協会 | 約150,000円 | |
上級 | フードコーディネーター | NPO法人日本フードコーディネーター協会 | 約500,000円 |
食育スペシャリスト | NPO法人みんなの食育 | 約170,000円 | |
専門 | インナービューティ ダイエットアドバイザー |
一般社団法人 日本インナービューティーダイエット協会 |
約50,000円 |
ヘルシー&ビューティ フードアドバイザー |
フードマネジメント協会 | 約30,000円 | |
マクロビオティック セラピスト |
一般財団法人日本能力開発推進協会 | 約55,000円 |
家庭を持つ人なら誰しも必要になってくるであろう、食に関する知識。家族のために安全な食品を選ぶ基準を理解し、健康管理にいかすにはどうすれば――あるいは、我が子に正しい食事のマナーを教育するにはどうしたら良いか――頭を悩ませている人も多いようです。
このように、食育をはじめて学びたいと思っている人には、基本的な知識を幅広く学べる、初心者向け食育資格がおすすめです。栄養バランスに優れたさまざまなレシピを知ることで、日々の生活がより豊かになるに違いありません。
食育アドバイザー
資格概要
初学者に最適な食育資格で、主に食に関する基本的かつ幅広い知識を習得します。食育に関するスタンダードな資格として人気が高く、学んだ知識は家庭内のみならず、食品メーカー、飲食店、教育現場など多様なシーンにおいて活用できます。カリキュラム修了後は在宅試験で取得でき、受講料に試験料を加えても5万円程度で済むので、気軽に挑戦できるところも魅力のひとつです。
学習内容
栄養学の基礎や消化吸収の仕組み、食材の基礎知識や食品の安全性など、日常生活にも応用できる食育の基本が身につきます。さらに肥満やアレルギー・生活習慣病予防に向けた食育指導方法についても学ぶので、学校で子どもに食育指導を行う人にもおすすめです。
食育インストラクター
資格概要
『食育基本法』の制定に関わった、服部幸應氏が監修している資格です。メディア的な側面から知名度・人気度ともに優れており、話題性のある資格と呼ぶことができるでしょう。学んだ知識を日々の食生活にいかすことを目的としているため、日常的に調理をする人に適しています。
学習内容
食育基本法の方針に則り、子どもの健康に役立つ食習慣などについて学びます。また、安全な食材の見分け方や食材の保存方法・レシピなど、家庭において手軽に実践できる内容も盛り込まれています。最初に取得する「プライマリー」の等級では、食育の基礎知識が中心となり、その後、4~1級と上級資格に進むことによって、ステップアップを図れるしくみになっています。
フードアナリスト
資格概要
レストランの料理や店舗の雰囲気などを、理路整然と評価・分析できる能力を身に付ける資格で、料理評論家や料理講師に役立つ資格となっています。初心者にも取得可能な資格ですが、取得後に年会費を払う必要性が生じるため、フード業界に携わる人向けという認識が強い傾向にあります。
学習内容
食に関する教養やテーブルマナーだけでなく、インテリア、文化、環境的な側面にも及ぶ、幅広い知識を学ぶことができるでしょう。
すでに飲食店で働いている人の中には、新メニューを考案したり、顧客のニーズに合った食材を提供することができたら……と考えている人もいるのではないでしょうか。さらに、学校や医療・福祉施設、製薬関連の企業および研究所など、食の分野における市場の幅は今なお広がり続けています。
このように、食の現場でさらなる活躍を目指している人におすすめなのが、仕事にいかすことができる食育資格です。ここでは、就職・転職・独立する上でアピールポイントになり、プロによる直接指導を受けることができる資格をご紹介しましょう。
フードコーディネーター
資格概要
フードビジネスをプロデュースしたり、経営者としてマネジメントできることを認定する資格です。プロの食育講師による本格的な指導を仰ぐことができるので、食のビジネスにおいて独立を目指す人には大いに役立つ資格となります。受講費用は50万円程度とやや高めですが、取得後は即戦力として活躍できます。
学習内容
マーケティングやマネジメントの知識、スタイリングセンスやビジネスマインドなど、食空間の責任者として働く上で重要な、ハイレベルなスキルを習得できます。具体的には、レストランをはじめとする外食産業の開業から、商品開発、ビジネス展開の計画、指導方法などを学びます。
「フードコーディネーター」について詳しく知りたい人はこちら >>
食育スペシャリスト
資格概要
食の現場でメニュープランニングができる即戦力を認定する資格で、食の知識をビジネスに応用できる企画力・プレゼンテーション力を習得します。本格的な食育講座を、リーズナブルな料金で受けられるので人気が高く、グループワークを通じて実践的なスキルを身につけられる点も魅力のひとつ。将来的に食のプロとして活躍したい、志の高い人が集まる講座ですので、食の現場で働き、ある程度の予備知識をもっている人の受講をおすすめします。
学習内容
食育のプロを目指す人を対象に、上級者向けのカリキュラムが組まれています。メニュープランニング力だけでなく、プレゼンテーション力や集客力など、プロには欠かせないスキルが身につきます。
食に関する全般的な知識とは異なり、専門的な分野に特化した食育資格もあります。仕事にいかしたいという人はもちろん、新しい知識としてはじめて挑戦する人でも、学びやすいレベルに設定されているのが嬉しいですね。新しい知識をいち早く取得することで、生活の幅を広げる楽しさがここにあります。
近年においては、新しい知識をいかしたビジネス応用型の資格も増え、貴重な有資格者として重宝される事例も聞かれるようになりました。興味のある分野が見つかった人は、ぜひ気軽に挑戦してみることをおすすめします。
インナービューティダイエットアドバイザー
資格概要
「ダイエット」「料理」「栄養学」「腸トリートメント」の側面から、美しくあるための食生活を提案する資格です。初心者でも無理なく取り組めるよう、DVD教材を活用して基礎から学べるカリキュラムが設定されています。料理経験が少ない人でも実践しやすい内容なので、美容に関心のある女性や、正しいダイエット方法について知りたい人には特におすすめです。
学習内容
主にインナービューティーダイエットの基礎知識を学びます。痩せる、あるいは太る身体のメカニズムや、栄養学と料理の基本的な知識、ダイエットに適した調理法について学びます。また、腸を健康にする発酵調味料の使い方や、太りにくいスイーツのレシピ、アドバイザーとして活躍するための基礎知識も併せて学習します。
ヘルシー&ビューティフードアドバイザー
資格概要
ダイエットやアンチエイジングの分野で、具体的なアドバイスができることを目的とした資格です。健康づくりに欠かせない「食事」と「運動」のバランスを保ち、美しく健康的な生活を指導します。年齢や生活、行動習慣をもとに、講師が最適なアドバイスをしてくれますので、目標に合ったセルフケアだけでなく、実生活におけるさまざまな場面で役立てることができます。
学習内容
「食」と「運動」、加えて「フードビジネス」の3点を連携させ、「美」と「健康」のアドバイスができる人材を育成するプログラムです。標準的に3級は家族の健康管理ができるレベル、2級はビジネスに応用できるレベルと定められています。比較的リーズナブルな受講料であることや、予備知識のない初心者でも問題なく受講できる点が話題を呼び、手軽に挑戦できる資格として注目を集めています。
マクロビオティックセラピスト
資格概要
マクロビオティック特有の考え方を理解し、日々の食生活にいかすことを目的とした資格です。穀物と旬の野菜を組み合わせた、伝統的かつ自然な和食を推奨し、健康的なライフスタイルを実現します。健康食の代名詞とも言えるマクロビオティックは、知名度・人気ともに依然として高く、一度学んでおくと生涯役立つ資格として注目を浴びています。
学習内容
DVDやテキストを用いて、マクロビオティックの基礎知識とともに、基本的なレシピの習得を目指します。あらゆる病気や美容に有効な食材を、マクロビオティックとして調理する方法を学び、栄養学と関連付けて習得することが可能です。また、マクロビオティックには独自のルールが定められているため、食材や調理法を理路整然と選べるようになります。
「マクロビオティック」について詳しく知りたい人はこちら >>
いかがでしたか?
食育資格は名前の似通ったものもたくさんありますが、それぞれの学ぶメリットには違いがあることがわかりますね。まずは自分自身の学びたい内容や、現時点での知識の度合いを明確にした上で、将来像に合った資格を選択するように心がけましょう。